中学受験 合格の決め手は「家庭内文化力」だ!
日頃の反省を込めて
子供の育ち方は、親の教育に対する関心次第なのだ、ということを痛感させられる本である。しかしそれは、少しでも偏差値の高い学校を見付け出すような「関心」ではない。著者は、子供との日常対話を通して知識や教養を高め、心の豊かさを養っていくことの重要性を説く。子供だと見くびらず、優れた「本物」をどんどん子供に与えていくべきである、という主張だ。私たちは、学校教育に多くを期待できない現状があるのなら教育は塾に任せればよい、と考えてしまいがちだが、この本を読んで大いに反省させられた。子供が成人して一人の大人として世に出るとき、心の優しさを含めた真の教養が身に付いているということこそが教育の目的なのであり、受験はそのためのプロセスの一つに過ぎない、と著者は語っているようだ。 とはいっても、ここでの指摘は、そう実現不可能な話ではないようにも思う。要は、子供と過ごす一日一日の生活を大切にするということなのだ。それができている家庭は結果的に受験に強い、というだけの話である。模擬試験の結果に一喜一憂するのは無意味だし、子供によい影響は何もないことを改めて知ることができた。最後にいま注目を集めている公立の中高一貫校の受験についての記述があるのも興味深い。好著である。
篠上 芳光

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発売日: 2007-03-17
発売元: 実業之日本社
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